修理例
エドワードグリーン/チェルシー オールソール
BEFORE
AFTER
靴全体の問題点を診断する
よごれ、やぶれ、傷などを総合的に確認します
全体のバランスを確認する
ピンヒールの全体のバランスを確認します。歩行中に曲がるなどしてバランスを失っていないかを、人間工学にも基づいて確認します
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使用する部材を選ぶ
エドワード・グリーン用にイギリス製の部材を選びます
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装飾に使用する工具を選ぶ
作業前の靴を360度から撮影する
1台700万円するアメリカから輸入した360度撮影機で元の状態を残します
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トップリフトを剥がす
ソールのヒールを1枚ずつ丁寧に剥がします
積み上げを剥がす
出し縫い糸を切る
ソールを縫いつけているアウトステッチを切ります
インソールの釘を丁寧に抜く
釘抜き専用のネールピンサーで抜きます
アウトソールを剥がす
すくい糸を抜く
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ウェルトを剥がす
はちまきを剥がす
靴内部の状態を確認する
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ウェルトを29度のぬるま湯で下処理
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ウェルトに下処理剤を塗る
布団張りを加工する
エドワードグリーンのチェルシーの202ラスト6Eサイズに合った加工をします
エドワードグリーンの形に合わせ、針を加工します
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麻糸をよる
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麻糸にチャンをつける
麻糸から余分な脂をふき取る
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エドワードグリーン用の針に糸を通す
ヒールのアタリつけすくい針を入れる
すくい縫いをする
糸を止める
はちまきにあった革を選ぶ
はちまきに合わせて包丁でカットする
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はちまき楔をいれる
はちまきを27度のぬるま湯で下処理
はちまきに下処理剤を塗る
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はちまきをタックスで止める
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古いコルクを剥がす
コルクを練る
コルクを塗る
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コルクを乾かす
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バフィングして形を整形する
全体の最終チェックを行う
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アウトソールを整形する
アウトソールをバフィングする
ボンドを調合する
アウトソールと本体に調合したボンドを塗る
強力に接着されるように温める
アウトソールと本体を接着する
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圧着機で圧着する
コクリ棒で全体をなじませる
包丁で余分な革をカットする
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Power社フィニッシャーのエンドレスペーパーで整形する
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Power社フィニッシャーのカッターでコバを整形する
Power社フィニッシャーのリングペーパーでコバを整形する
包丁でチャネルを掘る
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銀ペンで目安をつける
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包丁で出し縫い用の溝を掘る
適した麻糸を選ぶ
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Landis社製出し縫い用ミシンを調節する
出し縫い用ミシンの針を決める
縫い用ミシンで縫う
糸を切って糸を止める
チャネルを寝かす
ボンドを塗る
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ドイツハンマーでヒール部に釘を打つ
チャネルを接着する
積み上げをバフィングする
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本底をバフィングする
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積み上げにボンドを塗る
本底にボンドを塗る
積み上げを本底を接着する
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圧着機で圧着する
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ヒール部材と本体を合わせてエドワード・グリーンの高さに調整する
ヒール部材を本体をバフィングする
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ヒール部材にボンドを塗る
接着面にボンドを塗る
ヒール部材と本体を接着する
全体をハンマーでなじませる
コクリ棒でさらになじませる
細部を調整する
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女唐ハンマーで内側から釘を打つ
インナーパットを接着する
インソールを貼りなおす
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コバとアウトソールの最終調整を行う
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コバ専用インクで色を塗って馬毛ブラシで磨く作業を繰り返す
エドワード・グリーンのチェルシーの色を風合いがでるまで繰り返します。事前の状態を写真で確認します
空気ペーパーでアウトソールをバフィングする
マスキングテープで半カラス用にマスキングする
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アウトソール用インクでアウトソールに黒を塗る
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馬毛ブラシで磨く
アウトソール用インクでアウトソールに茶を塗る
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馬毛ブラシで磨く
クリスタルワックスで布バフで磨く
飾り車を伝熱ヒーターで温める
飾り車でアウトソールを装飾する
飾り車でトップリフトを装飾する
最後のバランス調整を行う
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アッパーの状態を確認する
作業前の写真と比較し確認する
シューツリーを入れる
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エドワード・グリーン用の磨き道具を使用する
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グランドホースヘアブラシでブラッシングする
レザーバームローションで表面の汚れを拭き取る
ポリッシャーブラシで薄く均一に塗り伸ばす
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ポリッシュクロスで磨きこむ
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全体の最終確認を行う
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作業後の写真を撮影する