修理例
ア・テストーニ オールソール
BEFORE

AFTER

マッケイ製法のオールソール。イタリアOBE社のマッケイ縫いミシンで一人の職人が2日かけ、イタリアより学んだ技術で忠実に再現します。 ミラノの靴はミラノらしく、ローマの靴はローマらしく、ナポリの靴はナポリらしく再現します。 イタリアのマッケイ縫い機とイタリアレザーを使用し、高い技術にて修理します。
靴全体の問題点を診断する
よごれ、やぶれ、傷などを総合的に確認します
全体のバランスを確認する
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使用する部材を選ぶ
ア・テストーニ用のイタリア製の部材を選びます
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装飾に使用する工具を選ぶ
ア・テストーニ用のイタリア製の工具を選びます
作業前の靴を360度から撮影する
1台700万円するアメリカから輸入した360度撮影機で元の状態を残します
トップリフトを剥がす
ソールのヒールを1枚ずつ丁寧に剥がします
インソールを剥がす
インソールを傷つけないように剥がします
出し縫い糸を切る
ソールを縫いつけているアウトステッチを切ります
インソールの釘を丁寧に抜く
釘抜き専用のネールピンサーで抜きます
アウトソールを剥がす
靴内部の状態を確認する
内部の状態を見ることで、外部からではわからない問題がわかります
本体をバフィングする
アウトソールを整形する
ボンドを調合する
革の状態と靴の状態に合わせてボンドを調合します
アウトソールと本体に調合したボンドを塗る
アウトソールと本体を接着する
コクリ棒で全体をなじませる
包丁で余分な革をカットする
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圧着機で圧着する
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Power社フィニッシャーのエンドレスペーパーで整形する
Power社フィニッシャーのカッターでコバを整形する
包丁でチャネルを掘る
出し縫い用糸を選ぶ
ア・テストーニに適切な糸を選びます
マッケイ縫い用ミシンで縫う
糸を切って止める
縫い後をバフィングする
チャネルを寝かす
ボンドを塗る
ドイツハンマーでヒール部に釘を打つ
チャネルを接着する
積み上げと本底をバフィングする
積み上げと本底にボンドを塗る
積み上げと本底を接着する
角度の合わせ方が重要です
圧着機で圧着する
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Power社フィニッシャーのエンドレスペーパーで整形する
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Power社フィニッシャーのカッターでコバを整形する
スクリュー釘を打つ
本体とアウトソールをバフィングする
ヒール部材と本体を合わせて、ア・テストーニの高さに調整する
ア・テストーニの靴により高さが違います
ヒール部材と本体をバフィングする
ヒール部材と本体を接着する
全体をハンマーとコクリ棒でなじませる
圧着機で圧着する
女唐ハンマーで内側から釘を打つ
インナーパットを接着する
インソールを貼りなおす
コバとアウトソールの最後の整形を行う
コバ専用インクで色を塗り、馬毛ブラシで磨く作業をくりかえす
アウトソール用インクでアウトソールに茶を塗る
空気ペーパーでアウトソールをバフィングする
色の状態を剥がしたアウトソールと比較し確認する
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クリスタルワックスと布バフで磨く
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最後のバランス調整を行う
アッパーの状態を確認する
作業前の写真と確認する
シューツリーを入れる
グランドホースヘアブラシでブラッシングする
レザーバームローションで表面の汚れを拭き取る
ポリッシャーブラシで薄く均一に塗り伸ばす
ポリッシュクロスで磨きこむ
全体の最終確認をする
作業後の写真を撮影して完成です