修理例

ア・テストーニ オールソール

BEFORE

AFTER

マッケイ製法のオールソール。イタリアOBE社のマッケイ縫いミシンで一人の職人が2日かけ、イタリアより学んだ技術で忠実に再現します。 ミラノの靴はミラノらしく、ローマの靴はローマらしく、ナポリの靴はナポリらしく再現します。 イタリアのマッケイ縫い機とイタリアレザーを使用し、高い技術にて修理します。

  1. 靴全体の問題点を診断する

    よごれ、やぶれ、傷などを総合的に確認します

  2. 全体のバランスを確認する

  3. 使用する部材を選ぶ

    ア・テストーニ用のイタリア製の部材を選びます

  4. 装飾に使用する工具を選ぶ

    ア・テストーニ用のイタリア製の工具を選びます

  5. 作業前の靴を360度から撮影する

    1台700万円するアメリカから輸入した360度撮影機で元の状態を残します

  6. トップリフトを剥がす

    ソールのヒールを1枚ずつ丁寧に剥がします

  7. インソールを剥がす

    インソールを傷つけないように剥がします

  8. 出し縫い糸を切る

    ソールを縫いつけているアウトステッチを切ります

  9. インソールの釘を丁寧に抜く

    釘抜き専用のネールピンサーで抜きます

  10. アウトソールを剥がす

  11. 靴内部の状態を確認する

    内部の状態を見ることで、外部からではわからない問題がわかります

  12. 本体をバフィングする

  13. アウトソールを整形する

  14. ボンドを調合する

    革の状態と靴の状態に合わせてボンドを調合します

  15. アウトソールと本体に調合したボンドを塗る

  16. アウトソールと本体を接着する

  17. コクリ棒で全体をなじませる

  18. 包丁で余分な革をカットする

  19. 圧着機で圧着する

  20. Power社フィニッシャーのエンドレスペーパーで整形する

  21. Power社フィニッシャーのカッターでコバを整形する

  22. 包丁でチャネルを掘る

  23. 出し縫い用糸を選ぶ

    ア・テストーニに適切な糸を選びます

  24. マッケイ縫い用ミシンで縫う

  25. 糸を切って止める

  26. 縫い後をバフィングする

  27. チャネルを寝かす

  28. ボンドを塗る

  29. ドイツハンマーでヒール部に釘を打つ

  30. チャネルを接着する

  31. 積み上げと本底をバフィングする

  32. 積み上げと本底にボンドを塗る

  33. 積み上げと本底を接着する

    角度の合わせ方が重要です

  34. 圧着機で圧着する

  35. Power社フィニッシャーのエンドレスペーパーで整形する

  36. Power社フィニッシャーのカッターでコバを整形する

  37. スクリュー釘を打つ

  38. 本体とアウトソールをバフィングする

  39. ヒール部材と本体を合わせて、ア・テストーニの高さに調整する

    ア・テストーニの靴により高さが違います

  40. ヒール部材と本体をバフィングする

  41. ヒール部材と本体を接着する

  42. 全体をハンマーとコクリ棒でなじませる

  43. 圧着機で圧着する

  44. 女唐ハンマーで内側から釘を打つ

  45. インナーパットを接着する

  46. インソールを貼りなおす

  47. コバとアウトソールの最後の整形を行う

  48. コバ専用インクで色を塗り、馬毛ブラシで磨く作業をくりかえす

  49. アウトソール用インクでアウトソールに茶を塗る

  50. 空気ペーパーでアウトソールをバフィングする

  51. 色の状態を剥がしたアウトソールと比較し確認する

  52. クリスタルワックスと布バフで磨く

  53. 最後のバランス調整を行う

  54. アッパーの状態を確認する

  55. 作業前の写真と確認する

  56. シューツリーを入れる

  57. グランドホースヘアブラシでブラッシングする

  58. レザーバームローションで表面の汚れを拭き取る

  59. ポリッシャーブラシで薄く均一に塗り伸ばす

  60. ポリッシュクロスで磨きこむ

  61. 全体の最終確認をする

  62. 作業後の写真を撮影して完成です