※料金は全て税抜となります。
BEN SHERMAN (ベンシャーマン)の修理
オールソール修理
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BEN SHERMAN(ベンシャーマン)のサイドゴアブーツです。
BEN SHERMAN(ベンシャーマン)はイギリスのアパレルブランドの一つで、主にシャツやスーツ、靴等を扱っています。モッズ系ファッションを好む人々から愛されているブランドでもあり、日本においては2008年から株式会社アイ・ピー・ジー・アイが契約を結んでいます。
本日はこちらのBEN SHERMAN(ベンシャーマン) サイドゴアブーツのオールソール修理をおこないました。
BEFORE

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こちらのサイドゴアブーツの靴底は全体的に消耗も激しく、靴底が茶色に変色してしまっています。また、元々マッケイ縫いされているハーフソール部分も、靴底が削れている影響で糸がほつれてしまっていました。
この状態のまま履き続けてしまうと、底上部分や下部分からソールが剥がれてしまいます。
そこで必要なのがオールソール修理といって靴底全体のリペアになります。かかと・ハーフソール、と一部分の修理ではないため、靴底の欠点をまとめて修理することが可能。
お客様自身、こちらのシューズはとてもお気に入りでこれから先も履き続けたいということでしたので、今回は長く履き続けられるような、オールソール(靴底全体)修理でご対応することとなりました。
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オールソール修理では一度ソールをすべて分解していきます。丁寧に剥がしたあと、再度アウトソールをマッケイ縫いでしっかりと縫い付け、固定します。このマッケイ製法は出し縫いの工程で、革と靴底を直接縫い付けるため、何度も修理を繰り返すたびに耐久性が減っていきます。
そこでアウトソールの修復をした後、ハーフソール部分へ糸が剥き出しにならないよう、コンチネンタルを貼りつけました。お持ちいただいた当初の靴を見ると、おそらくお客様が歩く際の蹴り出しの強さも影響していると思われます。
長持ちさせたいというご希望もあったため、消耗しづらい・摩耗に強いコンチネンタルのソールでご対応です。
BEFORE

AFTER

マッケイ縫いをおこなった後、気になっていた茶色の変色を綺麗に塗りなおしていきます。
こちらの修理メニューはアンティーク仕上げといって、靴の色を部分的に変えて表情や深みを出す手法です。主に革靴のつま先、ボールジョイント、かかとに用いられています。
修理前の靴底と修理後の靴底の違いを見てください。少々濃いめのクリームをブラシにのせ塗り込むだけで、綺麗に修復がなされるだけでなく、色みによって雰囲気が出ます。
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本日のサイドゴアブーツのように少しだけ靴の雰囲気を変えたい場合、がっつり靴の色みを変えたい場合、どちらのパターンでもご対応可能です。
お気に入りで履き続けている靴、くたびれてしまったが故に履かなくなった靴など、色みを修復するだけでも、その靴の違った雰囲気を感じられると思います。
変色が気になる革靴、スエード靴、エナメル靴がありましたら、当店スタッフまでお気軽にご相談ください。