※料金は全て税抜となります。

紳士靴のオールソール修理

オールソール修理

BEFORE

AFTER

本日は紳士 ビジネスシューズのオールソール修理についてです。
オールソール修理とは、ハーフソール・トップリフト等と靴のパーツを分けて直していくものではなく、
一枚の靴底を剥がして全体的に直していく修理法のことを言います。

今回修理させていただいた、こちらのビジネスシューズは靴のすり減りを長らく放置して履き続けた結果、
ハーフソール中心部分に穴が空いてしまっています。

この穴が空いている箇所は、歩くときの蹴り出しにおいて一番力が入りやすい箇所でもありますが、
こちらのシューズをお持ちになったお客様の歩き癖として [早歩き] [蹴り出しの力が強い] という特徴も見てとれます。

BEFORE

AFTER

靴底全体を剥がすことで

こちらの靴はグッドイヤー製法で作られている靴のため、
すくい縫いされたリブとアッパー、出し縫いされた表底と革部分と層になっている靴底を剥がしていきます。

まずは靴底全体を剥がしていきますが、剥がしたあと底に残った糸や、縫い目は機械で薄く研磨をし平らに。

BEFORE

AFTER

新しいアウトソールを装着

シャンクの貼り直し、コルク詰め直しをおこなった後はいよいよ新しいアウトソールの装着です。
靴底に合わせる際は、ある程度の曲線をつけてアウトソールの革を馴染ませるのがポイントとなります。

装着したら余分な革をカットし、靴底と革を縫製すればアウトソールの装着は完了。

BEFORE

AFTER

ソールやリフトの各箇所へ

新しいアウトソールの上から、ハーフソールとトップリフトをつけ、アウトソール修理は終了です。

また、今回貼り付けたハーフソールはビブラム、トップリフトはSIMONの部材になります。
かかと部分へは6箇所に八の字で釘打ちをし、剥がれにくいトップリフトへ仕上げることができました。

今回のお客様の靴は、底のダメージも強く、消耗の速さも気になっていましたので、
消耗に強い部材を使用し、擦り減り速度の遅い靴へと修理させていただきました。