※料金は全て税抜となります。

婦人靴 パンプスヒールの修理

ハーフソール交換とトップリフト交換

BEFORE

AFTER

本日はパンプスヒールの修理についてです。
当店に持ち寄られる婦人靴修理の中で、最も多いパンプスヒール。ヒール靴は見ての通り、
かかと(ピン)部分の面積が小さく、地面からの衝撃も集中してかかりやすいため、擦り減りのスピードが早い箇所でもあります。

BEFORE

AFTER

カツカツと音が鳴るピンヒールは早急に

本日のお客様のお悩みは「歩くたび、カツカツと音がなってしまう」という、かかとの擦り減りトラブルです。

歩くたびにカツカツと音がなってしまう、金具の不快音がする、こうしたお悩みは婦人靴ならではなのお悩み。
擦り減りすぎてしまったヒール部分からは、金具が見えてしまっています。

ヒールの中の金具が見えている状態を放置すると、いずれは金具までボロボロに削れてしまい、
金具が削れ出すとヒール内の芯ごと修理をする必要さえ出てきます。

修理費用はもちろん、靴自体にも大きな負担がかかりますので、
ヒール内の金具が見える前、ゴムの擦り減りが確認できた時点でのピン交換を心がけましょう。

BEFORE

AFTER

買ったままのヒールは滑りやすい

修理前、かかとからの不快音のほかに
「ビルの床などで滑るときがあるんですけど、それは金具が出ているからですか?」とお客様から質問がありました。

お客様のパンプス裏(底)を確認すると、やはり明確な原因が一つ。
ハーフソール(土踏まず上部)の素材が、靴のアウトソールと一体となっていることです。

買ったままの婦人靴、特にヒールは普段履き用ではなく、
ドレスシューズとして絨毯などの上を歩く用に作られているため、アウトソールの素材も滑りやすいものが多いのです。

そこでお客様のパンプスへは、ハーフソールを貼らせていただき、 ビル内・駅内で歩いても滑りにくいよう対応いたしました。

BEFORE

AFTER

2箇所の修理で使用した部材は

かかと部分、ピンヒール交換で使用したのは[カサリ2層]です。1層のピンよりも衝撃に強く、
当店では、婦人靴の中でも特に面積の小さいヒール靴へあてることで、擦り減りの速度を遅らせています。

ハーフソールでは[ビブラムハーフ]を使用。
こちらのソールはゴム素材のため、ツルツルとしたビル床、駅床でも滑りが起こりにくい部材です。

また、靴底の色みと合わせたベージュのハーフソールを使用することで、
歩いたときに見え隠れする靴底も、とても自然な仕上がりになりました。