※料金は全て税抜となります。

DIEMME 男性用スニーカーシューズの修理

傾斜板でのかかと修理

BEFORE

AFTER

こちらは、DIEMMEの男性用スニーカーシューズです。
DIEMME(ディエッメ)は1991年に創立されたイタリアのメンズシューズブランド。登山用のマウンテンブーツや、
トレッキングシューズが世界的に有名ですが、デザイン性も兼ね備えているためファッションアイテムとしても人気があります。

こちらのシューズもデザインは登山用シューズに見えますが、お持ちになられたお客様はファッションアイテムとして、
普段履きをされているとおっしゃっていました。

普段履きされているためか、靴底のかかと部分が斜めに擦り減っているのが分かります。

BEFORE

AFTER

一体型のソールの場合、擦り減ったかかとを埋めるには

DIEMMEの靴は登山用、トレッキングシューズとして作られていることも多く、
こちらの靴底も登山仕様のボコボコとした構造のオールソールです。

今回、擦り減りが見られるかかと部分では、
ボコボコとした元のオールソールの溝が浅くなっているのが分かります。

こうした一体型のオールソール(婦人靴や紳士靴のようにソールとヒール部分が分かれていないもの)は、
普段使うことの多い、板状の部材が付けられません。

ソール全体と高さが合うよう、擦り減った箇所を部分的に埋めることが必要になります。

BEFORE

AFTER

細かな擦り減りには傾斜板を使用

上記でも説明したように、一体成形となっているオールソールへは板状のものが付けられないため、
スポンジ状の部材を部分的にあてていきます。

そこで今回使用した部材は傾斜板のNORAスポンジです。
擦り減りが強く見られる部分を、傾斜板で埋めていきます。

この時、注意するのが、元のソールと傾斜板に凸凹ができないよう微調整をしながら削り、
貼り付けること。歩いた際に、違和感がでないようソールに一体感をもたせていきます。

傾斜板 NORAスポンジで細かな修理工程をしたことで、普段履きに適した靴へと変えることができました。
普段履きの場合には、蹴り足の強さや長時間歩くことが関係しているため、
どうしてもかかとの擦り減りが早くなっていきます。

今後お客様がファッションアイテムとして履かれる際、かかとの擦り減りスピードが遅くなるよう、
傾斜板でのかかと修理とさせていただきました。