ワークブーツのミッドソールの種類 - あなたのスタイルに合ったソールを

ソールとは

ソール(靴底)とは、靴の底にある直接地面と接するパーツのことである。
ソールは基本的にアウトソール・インソール・ミッドソールという3つのパーツがそれぞれ違う役割を担い構成されているのだ。

アウトソールとは

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アウトソールは最も外側にある部分のことで、靴のパーツの中で唯一直接地面に触れる部分である。
ワークブーツはもともと労働者が作業用に履いていたもので、ワークブーツが必要とされる現場は、釘や鋲などが転がっており注意しながら歩かないと足裏に何かが刺さってしまうという場所であったり、
足を滑らせたら真っ逆さに落ちてしまうような高所など、足場が不安定な場所が多い。そんな場所でも安定して作業を行うことが出来るようにアウトソールには摩擦力や耐久性といった丈夫さが重要視されてきた。
近年では合成ゴムや天然ゴム、コルク、レザーなど様々な素材のソールがあり、衝撃吸収に特化した歩きやすさを重視したものや耐水性に優れた雨の日用のもの、スッキリとした印象を演出できるものなど用途によって選ぶことが出来る。

インソールとは

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靴の内側に入れる中敷きのことをインソールと呼ぶ。足裏に直接触れる場所であるため履く人の体重を支える重要なパーツである。
踵が厚くなっていて身長を高く見せるものや衝撃を抑えてくれるもの、防寒や防臭をするもの、疲労を軽減するものなど、同じブーツでも用途ごとにインソールを取り替えることで様々な効果を発揮してくれる。

ミッドソールとは

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アウトソールとインソールの中間に挟まれているパーツをミッドソールと呼ぶ。
靴に直接かかる衝撃を吸収するためのパーツでクッション性が求められる。
ミッドソールを2枚挟むことでクッション性や反発性、耐久性をさらに上げることをダブルミッドソールと言い、さらにもう一枚挟んだソールをトリプルミッドソールと呼ぶ。
2層、3層とソールを厚くするとクッション性は増していくがその分重量が重くなり、見た目もごつごつとした印象となる。
ワークブーツらしい無骨な印象を演出できるが、スッキリとしたスタイリッシュさに欠けるため細目のエンジニアブーツやチャッカブーツをカスタムする場合は特に注意が必要だ。
また、靴の前方部分だけダブルソールにしたものをハーフミッドソールと呼び、ダブルソールのメリットであるクッション性や耐久性を残したままデメリットである重量性や無骨さを軽減させることが出来る。
スニーカーのような動きやすさや履きやすさを重要視した靴ブランドでは、ミッドソール部に空気やジェルを入れることでクッション性や衝撃吸収性を高めたりしている靴もある。

最後に

アウトソール・インソール・ミッドソールと3つのソールの役割を紹介したが、それぞれが異なる役割を持っていて色や素材を組み合わせることで様々な用途やスタイルにカスタマイズをすることが出来る。
ワークブーツをより長く大事に履けるように自分の目的やファッションスタイルに合わせたカスタムをしてもらいたい。