ハイヒール誕生の衝撃的事実 - 女性を象徴するハイヒールの本当の役割とは?

女性を象徴するハイヒール

トップページの画像は「Christian Louboutin」と呼ばれるハイヒールのトップブランドである。

ハイヒールは女性を象徴とした靴で、その様は他の靴の作りでは感じられない美しさや色気を持ち合わせています。

「利便性を捨てでも、美しさを求めて作られた靴に違いない!」と思っている方も多く、大人の女性ファッション文化として定着している。

しかし、意外にもハイヒールの原点は美しさを求めてではなく、利便性を追求して作られたのをご存知だろうか?

今回はハイヒールの驚きの誕生秘話と共に、歴史についてご紹介したい。

初めて誕生したハイヒール

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ハイヒールの起源は3つの有力説がある。
まず、最も古い説が紀元前400年前にアテネで使用されたとされる厚底靴だ。

その理由は「姿を高く見せるため」だったという。

姿を高く見せるために使用されたという点で、現在のハイヒールと使用目的は一部一致しているものの、ソール全体が厚底になっているため形は全く異なるものだった。

2つ目の有力説は、15世紀に流行したチョピンと呼ばれたファッション用の厚底靴。
製品自体はスリッパの底が厚くなったような靴で、これも同様にハイヒールとは全く異なった形であった。

そして現在の原型となったと言われている最も有力説が、16世紀末に欧州で使われるようになった靴である。

女性がハイヒールを履くのは汚れから身を守るためだった?

16世紀のヨーロッパは街中に汚物が平然と捨てられていたという。
「捨てます!」と周囲に宣言すれば、2階からでも汚物を捨てててもよいルールもあったほどだ。
臭いもそうだが、路面に汚物は置き去り状態で一般的な靴では、スカートの裾が汚れてしまい、人々は悩みながらも捨てることをやめなかたっという。

そこで注目されたのが、厚底靴。


しかし厚底靴はこれまでも存在していたにも関わらず、歩き辛さや、ファッション的に好まれず中々浸透しなかった。
そこで誕生したのが底が高くても歩きやすく、見た目も細く美しい、かかと部分のみを厚底にしたのがハイヒールである。

誕生後は、ハイヒールを気に入って履いていた偉人「ルイ14世」を筆頭に、瞬く間に最先端のファッションとして一般庶民へ定着していった。

環境が変わってもハイヒールの文化は続く

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汚れから裾を守るという目的を果たさくてよくなった今、ハイヒールはファッションとして愛用されている。
当時、宮廷で流行していた時には男性も履いていたが、時代が進むにつれ機能性を求め、男性は革靴やブーツへと移行していった。

今では国際的なブランドも数多く存在しており、ハイヒールは大人の女性を表現する上で欠かせない靴となった。
高級志向のブランドも登場し、それらのハイヒールは女性の憧れとしてあり続けている。

まとめ

古くから存在し、汚物で裾が汚れない靴として注目を浴び、宮廷ファッションとして現行の形となったハイヒール。
今回はハイヒールの誕生に焦点を当てて説明したがは、次回はヒール部分の変化の流れについて紹介していきたい。