定番のブーツブランド7選 - 一生付き合えるワークブーツを

はじめに

アメリカンカジュアルの定番アイテムであるブーツ。
だが、ブーツと言ってもブランドによって形や特徴など種類は様々だ。
当コラムでは有名なブーツブランドを紹介する。
また、各ブランドの定番モデルも紹介するのでブーツ選びの参考にしていただきたい。

定番ブランド

REDWING(レッドウィング)

概要

レッドウィングの創始者であるチャールズ・べックマンは、
17歳の時にアメリカ・ミネソタ州のレッドウィングという街で革工場に勤めていた。
働くうちに革製品の魅力に可能性を見出し、1883年に靴屋を始めると、べックマンの靴は街の人々の評判となる。
その後「良い靴を多くの人に履いてほしい」と考えたべックマンは、1905年に14人の仲間と共に靴工場を建てた。
これがレッドウィングの誕生である。
レッドウィングというブランド名は、かつてその土地を治めていたスー族の酋長ワクタ・レッド・ウィングに由来する。

特徴

レッドウィングの特徴としてトラクショントレッドソールが挙げられる。
1952年に初めて使用されたこのソールは軽量で足音が立ちにくく、狩猟に最適であった。
現在でもレッドウィングのブーツは主にトラクショントレッドソールが使用されている。
もう一つの魅力は、自社で革工場を所有していることである。
べックマンの「良い靴を多くの人に」という想いを果たすため、質を落とさずレッドウィングの靴に合った革を作り続けている。

定番モデル

・BECKMAN(ベックマン)

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レッドウィングの創始者であるチャールズ・ベックマンの名を冠したモデル。
1912年、レッドウィングの名を広めるキッカケとなったブラック&ブラウンチーフというモデルがベックマンのルーツである。
当時のクラシックなデザインのまま、フェザーストーンレザーというより良質なレザーを使用している。

・CLASSIC WORK(クラシックワーク)

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クラシックワークには、アッパーの甲周りがU字状に縫い付けられたUチップを使用したモックトゥと、
丸いつま先のラウンドトゥの2種類がある。
モックトゥは、レッドウィングの代表作であるアイリッシュセッターが名前を変えたもので、狩猟用に開発され、
ラウンドトゥは農耕用に開発されたものである。

・SUPER SOLE(スーパーソール)

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現在、アメリカでレッドウィングを履いているリアルワーカーの大半がこのスーパーソールであると言われている。
独自の特許技術で作られたウレタン製のソールは耐久性やグリップ力に優れていて、軽量で且つなかなか擦り減らない。
基本的にソールの張り替えはできないが、その必要がないくらい丈夫な作りになっている。
履きやすく頑丈な最強のワークブーツであると言える。
すっきりとしたシルエットで、さまざまなスタイルに合わせることができる。

WHITE'S(ホワイツ)

概要

ワークブーツの王様とも称される最高峰のブーツブランド。
1850年ごろ、創設者であるオット・ホワイトは、バージニア州で林業に従事する木こりたちのためにブーツを製作し始めた。
"世界で最も品質の高いブーツを造る"という目標の下に作られたブーツはリアルワーカーの間で話題となり、口コミで仲間へと伝えることで急速に評価が高まっていった。
1915年にはワシントンに本社と巨大工場を構え、カスタムオーダーを中心としたブーツの製造・販売をスタートする。
1960年代に入ると、多くのブーツメーカーが大量生産に切り替え機械生産を導入する中、made in USAを貫きハンドクラフトによる伝統製法を守り、作り続けられている。

特徴

土踏まずの部分にレザーシャンクという革製のバネを入れたアーチイーズ製法がホワイツの特徴である。
これはホワイツ独自の製法で、
つま先と踵に加えて土踏まずでも支えられるため足への負担が減り、リラックスした状態を保つことができる。

定番モデル

・SMOKE JUMPER(スモークジャンパー)

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山火事の際にヘリから飛び降りる消防士の姿から名づけられたというスモークジャンパー。
その名の通り、森林降下消防士のために作られたモデルである。
Vibram#100というソールを使用した物に限りスモークジャンパーと呼び、
それ以外のソールのものは"FARMER RANCHER(ファーマーランチャー)"という名前で呼ばれる。
無骨なルックスとスニーカーのような履き心地で不動の人気を誇る。

・SEMIDRESS(セミドレス)

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セミドレスは主にデスクワーカーや軽作業、医者など接客を中心とする従事者に履かれていたモデルである。
ハードワークとドレスの中間的位置にあり、ドレスシューズのような上品さと高い耐久性を兼ね備えている。
どんなファッションスタイルにも合わせられ、製造当初の1930年から今なお世界中で愛されている。

WESCO(ウエスコ)

概要

ウエスコは、ホワイツとともにワークブーツの王様と呼ばれているブーツブランドである。
1918年にジョン・ヘンリー・シューメイカーによって創立された。
創業以来順調に名を広めていくが、世界恐慌の影響により工場を閉鎖する。
その後家族で力を合わせ1日8足という生産効率でブーツ作りを再開。
徐々に回復し、現在では不動の人気を誇っている。

特徴

ウエスコのブーツは高い品質を維持することを最優先に考え、
ハンドクラフトにより155もの工程をすべて自社工場で行い、高い技術力を経て造り上げられている。
ステッチダウン製法という伝統的な製法を採用しており、
シンプルな構造で耐久性が高く、余計なパーツを使用していないため耐久性や防水性に優れ、頑強な仕上がりになっている。
もう一つの特徴として、ウエスコのブーツはカスタムオーダーが可能となっていることが挙げられる。
約10種のモデルをベースにレザーのタイプや色、ハイト、トウ、ライニングなど、さまざまなパーツを自分仕様にカスタマイズできる。

人気モデル

・JOBMASTER(ジョブマスター)

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1938年から続いているウエスコの代表的なモデルで、
その名の通り、様々な仕事に対応できる汎用性の高いブーツである。
レースアップブーツの特徴である抜群のホールド感で足元をしっかり守り、
またカスタムの種類を豊富に揃えているため、ハードワークの現場にもタウンユースにも適している。

・THE BOSS(ボス)

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武骨で肉厚的なデザインと頑丈な作りから、
モーターサイクル界では世界最高峰と称され、
ハードワーカーのみならず、バイカーにも愛用されている。
様々なカスタマイズが可能なウエスコならではのフィット感を味わえる1足となっている。

・JH CLASSICS(ジョンヘンリーズ クラシックス)

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ジョンヘンリーズ クラシックスは、ウエスコで唯一のローカットレースアップブーツである。
ハードワークをこなすワーカー達がオフの時間や軽作業の際に履くブーツとして誕生した。
そのため、屈強なディテールと軽快な履き心地を兼ね備えている。
モデル名となっているJHは、創立者であるジョン・ヘンリーシューメイカーの頭文字である。

機能性重視のブランド

DANNER(ダナー)

概要

マウンテンブーツで有名なブーツブランドのダナーは、1932年、チャールズ・ダナー、ウィリアム・ウィエンハーグとその甥の3人によって、アメリカウィスコンシン州で誕生した。
作業靴を中心に生産していたが、1952年代に当時のアメリカでは誰も採用していなかったイタリアのソールメーカー・ビブラムのソールを採用したことが話題となった。
1960年代、ワークブーツ以外にハイキングブーツを生産ラインに加え、
その後発表されたマウンテントレイルは当時のバックパッカーの中で絶大な人気を博し、アウトドアブーツの定番ブランドとして名を馳せた。
1979年、靴に採用することが難しいとされていた防水透湿性素材のゴアテックスを初めて採用したダナーライトは、現在でも防水ブーツの定番として人気を誇っている。

特徴

ダナーの特徴といえばやはりゴアテックスを搭載したブーツである。
完全防水で雨や雪の侵入も防ぐだけでなく、軽量かつ丈夫で柔軟性があるためシーンを選ばず履くことができる。

人気モデル

・DANNER LIGHT(ダナーライト)

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初めて靴にゴアテックスを使用したモデルがダナーライトである。
雨や雪に対応していて、ソールはビブラム製のクレッターリフトソールを使用しているため歩きやすく擦り減りにくい、
まさにオールラウンドな靴といえる。

・MOUNTAIN LIGHT(マウンテンライト)

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ダナーライトと並んで人気を誇るモデルがマウンテンライトである。
1960年代、当時のバックパッカーマガジンによって最も優れたブーツと紹介され話題となったマウンテントレイルの後継モデル。
ダナーライトと比較するとナイロン部分がなく、足首周りに余裕があるため動きやすくなっている。

Timberland(ティンバーランド)

概要

ティンバーランドの歴史は、1918年に創業者のネイサンシュヴァルツが靴屋を創めたところから始まる。
1973年、射出成型法という製造方法をいち早く取り入れ、初の防水保証を付けたブーツを製造。
そのブーツを「ティンバーランド」と命名し、ブランドネームとして浸透していく。
1978年に会社名をティンバーランドに変更。
現在、世界的に有名となったティンバーランドは、環境改善と保護に力を入れており、緑化活動などに対しても積極的に活動している。

特徴

ティンバーランドの最大の特徴ともいえるのが射出成型法である。
ソールとアッパーを圧着して一体化させることにより、縫製することなく完全防水を可能にした。

人気モデル

・6INCH PREMIUM BOOTS(6インチプレミアムブーツ)

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ティンバーランドの定番モデルともいえる6インチプレミアムブーツ。
イエローブーツとも呼ばれ、販売当時から今なお変わらぬ人気を誇る。
タウンからアウトドアまで、年代や用途を選ばず幅広く活用できるアイテムである。

・HERITAGE WP CHUKKA(ヘリテージ ウォータープルーフ チャッカ)

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6インチプレミアムブーツのショートカットモデル。
防水性や機能性は変わらないため、より動きやすく、使いやすくなった一足である。

女性にも人気のブランド

Dr.Martens(ドクターマーチン)

概要

創業者であるクラウス・マルテンスは、休暇中にスキー事故に遭遇してしたことをキッカケにリハビリ用として、タイヤのラバー素材に空気を入れたエアクッション入りのソール、ドクターマーチンソールを考案した。
その後、旧友のヘルベルト・フングと共同で事業を開始する。
1960年4月1日、イギリスの靴製造メーカーR.グリックス社と技術提携を結び、最初のブーツ「1460Z」が発売された。
販売当初はワークブーツというイメージが強く、郵便局員、警官や工場労働者が主に使用していた。
次第に反社会的集団のスキンヘッドやミュージシャンの目にとまり、ファッションアイテムとして普及していき、現在に至る。
最初のブーツを販売してから50年が経ち、合計で1億足以上を販売している。

特徴

ドクターマーチンの最大の特徴といえば「バウンシングソール」である。
ドクターマーチンソールの技術を応用し、改良を重ねて生み出されたもので、
ソール内に空気が密封されていて、歩行時の衝撃を抑えることができる。
その名の通り、弾むような歩行を可能にしたソールである。

人気モデル

・VINTAGE 1460 8EYE BOOT(ヴィンテージ 1460 8ホールブーツ)

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ドクターマーチンの原点となる1460Zを再現したモデル。
レザーやラスト、インソールからタグまで当時のものを再現している。
モデル名である1460という数字は発売日の1960年4月1日からつけられている。

・1919 10EYE STEEL TOE BOOT(1919 10ホール スチールトゥブーツ)

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ドクターマーチンの定番とも言われる10ホールのブーツ。
名前の通りトゥの部分に鉄板が入っており、おでこ型と呼ばれているポテっとしたつま先が特徴である。

CHIPPEWA(チペワ)

概要

1901年、ウィスコンシン州チペワ・フォールズで創業。
当時、チペワ・フィールズでは製紙業が盛んであった。
そこで材木を伐採する労働者労働者の足を守るために開発されたブーツがチペワの始まりだ。
1950年代以降、アウトドアブームの影響で丈夫でおしゃれなブーツとしてチペワの人気が高まり、
ファッションアイテムとして名前が知れ渡った。
創業時から手作業にこだわっており、現代までほとんど昔と変わらない製法を貫いている。

特徴

チペワがよく比較されるブランドと言えばレッドウィングである。
レッドウィングの新品の靴の革は硬く、履いていくうちに足になじむという特徴がありますが、
一方のチペワの革は新品の状態でも柔らかいので、最初から履きやすいという特徴があります。

人気モデル

・5 BRIDGEMEN LACE-TO-TOE(5 ブリッジマン レーストゥトウ)

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創業当初、木材伐採人のために作られていたのがロガーブーツであり、後継モデルともいえるのが5ブリッジマンレーストゥトウである。
足元を守るため、耐久性の高さや履きやすさは抜群で、
レーストゥトウの特徴でもある足元のホールド感もワーカーたちの折り紙付きです。

・11 STEEL TOE ENGINEER(11 スティールトゥ エンジニアブーツ)

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チペワのエンジニアブーツは、代表的なモデルのロガーブーツと並んで歴史が古い。
紐がない為、靴に燃え移る心配がないという点から鉄道機関士に好まれていたが、
その機能性がバイカーの間で話題となり、現在でも幅広く履かれている。

おわりに

今回は世界的に有名な7つのブーツブランドを紹介した。
ブーツは定期的に手入れをすることで10年以上履くことができる。
また、履いていくことで革が変化し、使い込むほど美しくなると言われている。
お気に入りの1足を見つけ、最高のブーツライフを楽しんでいただきたい。