ヒールの足の裏が痛い問題の対処方法~つま先や足首を痛みから守ろう

普段から膝や腰、首に慢性的な痛みを抱えていて悩んでいる人はいないだろうか?
痛みの原因を特定できないケースにおいて、その原因は足元、つまりは靴にあるとも言われている。
自身の足に適していない場合や、消耗した擦り減ったままの靴では、足元から体のバランスが崩れてしまい、膝、腰、首に痛みを生じるてしまうのが原因だ。
今回はそんな女性の悩みをハーフソール交換で改善する方法を紹介したい。

どうして女性は靴が原因で痛みを感じるのか?

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女性の体は全体でバランスを保っている。
どの部位にも体を支える役割があるのだが、その内一つでもバランス崩してしまうと、別の部位が無理な形でバランスを保とうとかばう状態になる。
その結果、負担しやすい肩や腰、膝などに痛みが生じるのだが、その中でも均衡を崩してしまいがちな部位を足だと知る人は少ない。

足からバランスが崩す原因は靴にあった

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何故、足から体の均衡を崩してしまうのか?
それは、女性用のヒールで綺麗な姿勢を維持することが難しいからだ。
ヒールを履けば膝は曲がり、お尻が突き出る体勢となるが、それを無理に正そうとすれば腰や膝に負担がかかるのは当然のことだろう。

しかし、自分の足のサイズに適したヒールであれば問題ない。

問題ないはずなのだが、多くの女性が自身の足にピッタリな靴を履いていないのが現状で、姿勢を崩してしまっている。

靴のサイズは購入前に試し履きし、しっかりと合わせてるから私には関係ない!と思うだろうが、実は試し履きでは自分にピッタリな靴が見つけられない理由があった。

自分の足に合った靴を購入すれば問題ないは間違いだった

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足のサイズは把握しているし、お店でも試し履きしてサイズの合う靴を購入しているという人が大判だろう。

しかしその選び方では残念ながらダメな理由が3つある。

1.女性の10人中9人は既製品の靴は合わない
2.足のサイズは左右で違う
3.購入しないといけない時間帯が存在した

10人中9人は既製品の靴が合わない理由

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靴を作る際に木型(ラスト)と呼ばれるものを使用して作られている。
しかし、木型に足が合う人は100人に1人と言われており、残り99人はしっくりこないといわれています。

実際に国際標準化機構がサイズに関する調査・実験を行ったことがあったのだが結果はこうだ。

婦人A・婦人Bに同じデザインの靴を履いてもらい自分に適したサイズ選んでもらった。
婦人Aは23cmの靴が合うといい、婦人Bは23.5cmが合うと選んだ。
続いて同じブランドの別デザインの靴から選んでもらったところ、婦人Aは23.5cmを選び、婦人Bは23cmを選んだという。

この結果からわかることは、同じブランドの製品ですらデザインや形などが異なると、サイズに違いを感じるということ。
自分の足の長さだけではなく、甲、指、足幅などを全てを把握していないとピッタリな靴は見つけられないのだ。

足のサイズは左右で違う

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では、自分の足の形を完璧に理解していれば良い靴を購入できるのか?

残念ながら既製品ではできない可能性の方が高い。

人間の体で左右対称はありえないと医者ですら言うほど、左右非対称だといわれている。
顔ですら左右に分けると別人に見えることがあるし、1000円札の野口英世ですら顔半分を曲げると全く別人に見えてしまう。
もちろん足も同じように左右では形・大きさに異なりがある。
その差は平均して0.1~0.2cmもあり、靴選びに影響を与えることとなる。

既製品の靴では左右の差異を考慮しないため、同じサイズで作られる。となれば、購入した靴が自分の足に合わないというのはビスポーク靴でもない限り当たり前なのかも知れない。

靴を購入する時間帯も靴選びに影響する

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足は時間帯によって大きさが異なるのはご存知だろうか?
朝起きた時と夕方頃とで比べた場合、夕方の方が足が大きくなっている場合が多い。
この理由は主に「むくみ」が原因とされており、歩くことが多いような仕事だとより大きくむくんでしまう。

ここで重要なのは、朝と夕方のどちらのタイミングで購入すれば良いのか?ということ。
朝に合わせれば、夕方頃には締め付けを感じるだろうし、夕方頃の足サイズに合わせて購入すれば、午前中は足にしっくりとこないだろう。

どんな種類の靴を、何時に購入するかというのはよほどの靴マニアでなければ、計算する必要はないかも知れないが、目安として革靴であれば多少のサイズは足に馴染むと言われているので朝に合わせて購入、スニーカーのように靴紐でフィット感を調整できるのであれば夕方の購入が良いだろう。

自分の足に合う靴はビスポーク靴しか存在しないのか?

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これらの理由を解決する究極の方法こそが「ビスポーク靴」である。

しかし、ビスポーク靴となると金額もかかるし、そこまで手間をかけて靴を購入する必要もないと思う人もいるのではないだろうか。

ビスポークは究極の解決方法であって、その他に解決方法がない訳ではない。

既製靴合わないのであれば、足に合うようにカスタマイズしてやればよいのだ。

ハーフソール交換で靴のバランスを整える

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ハーフソール交換とは靴底の擦れてしまった面にゴムや革製品を当てて修理するサービスのことだ。
裏面が綺麗になるだけで関係ないのではと思われるかも知れないが、ただ交換する作業がハーフソール交換ではない。

交換の際は、靴のすり減り具合からどんな傾向で歩き癖がついているのかを把握し、使用する部材を提案している。
部材を張り付ける際も、どこを厚くして、どこを薄くするのかを考える。これが職人の靴修理屋の仕事だ。

片足ずつ作業を行うからこそ、両足の癖に合わせることもできる。

同様にかかと交換にも靴のバランスを整える役割はあるものの、かかとはすぐに消耗してしまうため、長い目で見ればやはりハーフソールの方が効果が高いと言える。

ハーフソールのメリットと費用について

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費用は左右合わせて3000円だが、高い所ではもう少し高額になる場合もある。

靴のバランスを整える以外にもハーフソール交換を行うメリットは大きい。
例えばゴム製の製品にすれば、雨の日でも滑らずに靴を履きこなすことができるし、使用する部材によっては衝撃を吸収しやすい材質もあるので、歩き疲れの解決にも繋がる。

靴の裏底が擦り減ってきたからハーフソールの交換を行うのではなく、自分の足に合わせるためにハーフソール交換を行う。
最近では、購入と同時にハーフソール交換する人も見かける程、おススメと言える。

まとめ

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今回は女性が感じる痛みを足元から解決する方法をご紹介した。
ハーフソール交換と一緒にかかと交換を行うことで、よりお得にサービスを受けることができるので、交換の際はハーフソールとかかとの両方をおすすめする。
既製品の靴でも自分の足の形や、歩き方によってカスタイマイズしてしまえば、ビスポーク靴と同じように履きやすい靴となるだろう。