自分でかんたん 革靴、ブーツの傷、ひび割れ、擦り傷の修理補修方法

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この記事では、革靴のつま先にできてしまった傷を修理する方法を紹介する。

階段などで擦ってできた擦り傷や、物にぶつけて抉れた削れも、市販のアイテムでかんたんに美しく修復することができる。

多くの靴屋でも実際に行われている修理法なので、ぜひ習得して頂き、ご自身で靴の傷を補修できるようになって頂きたい。

つま先の傷 種類と説明

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今回はつま先の傷のうち、特に「擦り傷」と「削れ」にフォーカスを当てている。その他の傷に関しては、バックナンバーを参照されたい。

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擦り傷

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階段や物角に擦ってしまい、銀面に傷が出来ている状態。

傷は浅く広範囲に及び、線が何本も走っている。

擦り傷の補修へ進む

削れ・えぐれ

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石などで削ってしまい、網状層にまで傷が達している状態。傷がとても深いため網状層が露出し表面と色が違う。

削れの補修へ進む

つま先の擦り傷補修

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擦り傷の補修法を紹介する。

傷全体を整えた後、補修クリームで覆って補修する。広範囲に及ぶ傷や深い傷でも美しく修復できる。

擦り傷補修に使用するアイテム

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傷やその補修跡を馴らすのに使用する。市販されている#400を使用する。

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塗って乾かすだけで、傷を埋められえる便利な補修材。メーカーによる違いはさほど大きくはない。色選びについては工程の中で説明する。

擦り傷補修の方法 全3ステップ

擦り傷補修ステップ1 傷跡を整え滑らかにする

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傷口が滑らかになるよう、やすりをかける。傷が深い場合は、網状層が見えるまで削いでも構わない。

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擦り傷補修ステップ2 補修クリームで傷跡を埋める

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補修クリームを指に取り、靴に乗せてゆく。伸ばすと必ずムラができるので、トントンと叩きながら指についたクリームを移してゆく。

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クリームの薄い層が、傷一帯をカバーしたら、完全に乾燥するまで待つ。

クリームは複数色混ぜて、靴色になるべく近くなるよう調合する。なぜなら、市販の色だけでは、靴色に合わず跡が目立つからだ。乾くと暗くなるのでほんの少し明るめに調合すると良い。

擦り傷補修ステップ3 補修跡を周囲に馴染ませる

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全体に馴染むように、傷周辺にやすりをかけてゆく。全体がなだらかになり、ギザギザしなくなったら終了のサイン。

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もう一度擦り傷修理について見る

擦り傷補修完了 失敗したときの対処法

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広範囲の傷をしっかりカバーすることができるが、万が一補修跡が目立ってしまうようなら、クレムやポリッシュを施すと、周囲に馴染むようになる。

追加補修について詳しく見る

つま先の削れ・えぐれの補修

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削れの修理法を紹介する。

傷跡を補修クリームで埋めた後、周囲に馴染ませまる補修法。

クリームを塗りこむだけで、深い傷でも美しく直すことができる。

削れ補修に使用するアイテム

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どこでも手に入る紙やすり。#400程を使用する。

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塗って乾かすだけの補修材。ちょっとした傷を修復するのにも便利。

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普段のメンテナンスにも重用するマストアイテム。革の調子を整え補色するクリーム。ビン1つで少なくとも数カ月は使用できる。

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張りの強い毛質が、クリームを伸ばすのに適している。こちらもメンテナンスの必需品。修理以外でも頻繁に使うため持っていて損は無い。

削れ補修の方法 全3ステップ

削れ補修ステップ1 補修クリームで傷を埋める

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伸ばすと必ずムラが生じるので、補修クリームを指にとりトントンと軽く叩きながら傷跡に乗せてゆく。

クリームは豊富なカラーバリエーションがあるが、色が合わないと補修跡が浮いてしまう。したがって、靴色に近い色を選ぶよりも、複数色混ぜて靴色とほぼ同じ色を表現する方が良い。

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クリームは周囲より少しに盛り上がる程度まで乗せ、完全に乾くのを待つ。

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削れ補修ステップ2 補修跡を周囲に馴染ませる

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余分に乗った補修クリームをやすりで削り、補修跡を滑らかにする。こうすることで、傷をピッタリと埋められる。

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削れ補修ステップ3 レザークリームで風合いを慣らす

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レザークリームを乗せて、豚毛ブラシで伸ばす。

色や質感が周囲と馴染み、修復跡が周りに溶け込む。

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なお、加えて磨きを行うと一層美しく仕上げることができる。

追加補修について詳しく見る

もう一度削れ修理について見る

削れ補修完了 失敗したときの対処法

デコボコが出来てしまいニキビ跡のようになってしまったり、色が合わず浮いてしまっても心配ない。

クリーニングローション等で、補修クリームを落とし、うまく行くまで何回でもやり直せば良い。

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この記事のライター

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