ワークブーツのかんたんクリーニング - 今日からできるメンテナンス

はじめに

手入れをすることはブーツを長く履いていくうえでは欠かせない。
だが方法がわからないという方も少なくないだろう。
今回はブーツの手入れの方法をいくつか紹介しよう。

靴の磨き方

まずはシューレースを外し、型崩れを防止するためにシューツリーを入れる。
シューツリーを用意することが出来ない場合は新聞紙で代用することが出来るのでぜひ試していただきたい。cleaning2.gif

馬毛ブラシで靴全体をブラッシングし、表面のほこりや汚れを落とす。
特にタンの部分に汚れが溜まりやすいので、こちらも念入りにブラッシングをする。
落ちにくい汚れは使い古した歯ブラシなどで擦り落とす。
新品の歯ブラシで擦ると毛先が固いので傷がついてしまう恐れがあるため注意していただきたい。
ソールに付いた黒ずみ汚れは消しゴムを使って落とすことができる。

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ウエスにレザーローションをしみこませ、全体を磨き上げる。
レザーローションには汚れを落とす効果があるだけでなく、栄養を与える効果もある。
馬毛ブラシで再度ブラッシングをし、レザーローションを染み込ませるように磨きをかける。cleaning4.gif

「どうしても忙しくて時間が取れない」「手っ取り早くケアしたい」という方もいるだろう。
そんな方には靴を保管する際にシューツリーだけでも入れておくことをおすすめする。
また、可能であれば少しの空いた時間を利用してレザーローションを定期的に使用することでより綺麗な状態を保つことができるので、ぜひ行っていただきたい。

さまざまなトラブルの解決方法

雨に濡れてしまったとき

ブーツを履いて出かけているとき、急な雨に降られてしまったことはないだろうか。
雨ジミがついたまま乾かしてしまうと跡が残ってしまう。
そんなときの対処法をお教えしよう。

まずはタオルなどでしっかりと水分を拭き取ろう。このとき、泥汚れなども一緒に落としてしまいたい。
雨ジミがくっきりと出ている場合はレザークリームで全体を湿らせてしまうか、水を張った浴槽に入れて水を吸わせよう。

その後、シューツリーを入れて陰干しで乾かしたら完了だ。
中に何もいれずに乾かしてしまうと靴が縮んでしまったり形が崩れてしまうため、濡れた革靴を乾かす場合はシューツリーを入れて乾かしていただきたい。
シューツリーが用意できない場合、新聞紙を詰めて乾燥させても良い。

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スエードに汚れがついてしまったら

スエードの汚れを落とすためには280番のサンドペーパーを使用する
傷にならない様に慎重に汚れ部分を擦っていく。
汚れが全体的に薄くなったら馬毛ブラシで仕上げをする。
スエード生地のブーツの日常的なケアはスエード用のブラシを使用し、
寝ている毛を起こすようにブラッシングをする。

さらにひと手間加えることで

靴をさらに長持ちさせる方法として、新しい靴を購入した際に防水スプレーを使用していただきたい。
「雨も降っていないのに防水スプレーなんて」と思うかもしれないが、
このお手入れがブーツを長持ちさせるために大事なことである。
雨を防止するだけでなく汚れが付着しにくくなるため手入れがスムーズになる。

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靴を長持ちさせるために

ワークブーツは手入れ次第で10年履けるといわれている。
手入れをする時間を作るのが難しいという方でも、
使用したあとはしっかり休ませること、軽く磨いたりクリームを塗ることを定期的に続けていれば長持ちさせることが出来るだろう。
お気に入りの1足をより大切に、自分だけの経年変化を楽しんでいただきたい。